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- 60代以降に多いお悩み
おはな泌尿器クリニックは膀胱のアンチエイジングを応援します!
残尿感
60代になると、残尿感が強くなり困るという方が増えてきます。
検査をしても残尿はなく、悪性疾患もないのに、残尿感があるという場合、更年期以降の女性ホルモン減少が原因となって膀胱の知覚過敏を引き起こしていると考えられています。
60代以降の身体の負担も考えると、身体の変化として、うまく付き合えるようになることを目指すのがよいでしょう。
※女性の尿漏れと更年期障害の関係についてはこちら
気分転換などをして、症状を気にしないような習慣をつけるのが有効です。また、漢方薬などで様子を見ることもできます。
そうはいっても気になるという方は、お気軽に相談にいらしてください。一緒にうまく付き合える方法を探しましょう。
夜間頻尿
寝たあとにトイレがしたくなって起きてしまうという方が増えるのも、60代以降です。
就寝後、3回以上起きる方は、60代では20%以上です。また、80代になると50%にのぼります。
過活動膀胱などの尿路の病気だけでなく、高血圧・糖尿病・心不全・睡眠時無呼吸症候群などが関与している場合もあります。その際は基礎疾患の治療を継続することを前提に、頻尿に対してもお薬による治療を進めましょう。
また、寝る前に水分を飲みすぎている場合もあるため、生活習慣の改善で夜間頻尿が治ることもあります。
尿漏れ
日本排尿機能学会の調査では、60歳以上の78%の方が、何らかの排尿の問題を抱えていると報告されています。なかでも尿漏れは、10代から悩む方がいる症状で、年齢があがるにつれて尿漏れを訴える方は増えていきます。
また、高齢になるにつれ、年だから仕方がないと諦めてしまう方が増えてしまうのも、尿漏れの特徴です。
しかし、実は、尿漏れというのは、泌尿器科専門医による治療で80%が改善するとされています。加齢によるものだと諦めずに、早めに受診していただければと思います。
60代以降の尿漏れの改善
尿漏れは、骨盤底筋を鍛えることで、改善することができます。骨盤底筋体操やエムセラなどの機器によって骨盤底筋を鍛えましょう。
効果は1〜3ヶ月くらいで出てきます。効果が実感できれば継続することをおすすめします。
骨盤底筋体操
骨盤底筋を強化する訓練です。訓練の基本姿勢は、次の3つのいずれかです。
- あおむけでひざを立てる
- 椅子に座る
- 立ったままで、両手を机につける
そのうえで、膣と肛門を強く締め、5秒たったら10秒間力を抜きます。これを5回おこないます。次の同じ動きをより早いペースで5回おこないます。
エムセラ(EMSELLA)
エムセラは、骨盤底筋群を鍛える治療機器として、2020年に発売されました。アメリカやEUなど25か国で認可されています。
治療前後の処置など特別な準備がいらず、約30分で座っているだけで改善が期待できる優れた機器です。皮膚へのダメージがなく、痛みもないため、治療後すぐに家事やお仕事に戻っていただくことができます。
エムセラについての詳細は、こちらのページもご確認ください。