- HOME>
- GSM(閉経後泌尿生殖器症候群)
GSM(閉経後泌尿生殖器症候群)とは
閉経後、女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少することで引き起こされる、女性特有の泌尿器や生殖器の不快な症状をまとめて、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)と呼びます。GSM は、Genitourinary Syndrome Menopauseの略称です。
2014年に国際女性性機能学会と米国更年期学会で提唱されました。
GSMの症状
性器症状
- 腟から不正出血がある
- 腟や外陰部が乾燥する
- 性器に痛みやかゆみがある
- 性器に灼熱感がある
- においが強くなった
- 腟がゆるんできた
など
尿路症状
- 排尿しづらい
- 頻尿になった
- 残尿感がある
- 尿失禁がある
- 膀胱炎をくり返している
など
性交症状
- 性交痛がある
- 潤いが減った
- 性感が減弱した
- 性交のあとに出血する
など
GSMの原因
閉経後、女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少することで引き起こされます。また、閉経のほかにも、治療や体質などによって卵巣が分泌する女性ホルモンであるエストラジオールが激減することも原因となります。
GSMの治療法
お薬による治療
女性ホルモン補充治療薬の内服薬・貼り薬・クリームなどを用います。
レーザー治療
レーザーによってホルモンを補充します。麻酔クリームを塗布し、熱さを緩和してからレーザーを照射します。30~40分程度の治療です。3~4回の治療で高い効果が期待できます。
現在当院では行なっておりませんので、可能な施設に紹介させていただきます。
焦点式超音波エネルギー治療
膣のなかにハンドピースを挿入して、膣粘膜表面から筋層へ超音波エネルギーを照射し、熱による刺激を加えます。膣内のコラーゲンの生成や活性化が促され、膣の弾力性アップなどが期待できます。
現在当院では行なっておりませんので、可能な施設に紹介させていただきます。
そのほか
腟美容液・腟専用洗浄オイル・局所専用ホルモン補充投与などによって改善することもあります。
GSMの予防法
- デリケートゾーンを保湿する
- 骨盤底筋トレーニングをおこなう