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間質性膀胱炎とは
慢性的な膀胱炎ですが、尿には異常がなく、治療薬を服用しても効果が出ない場合や一時的に治っても容易に再発する場合は、間質性膀胱炎が疑われます。
症状は、急性膀胱炎や過活動膀胱とよく似ていますが、異なる病気です。
ハンナ型間質性膀胱炎は平成27年に難病に指定されています。(当院で難病指定が可能です。)
間質性膀胱炎の症状
- 尿が溜まると膀胱が痛む
- 排尿時や排尿後、尿の出口や下腹部が痛む
- 性交渉のときに痛みがある
- 薬を飲んでも頻尿が治らない
- 排尿したのに、すぐにトイレに行きたくなる
- 夜寝ていても目覚めて、何度もトイレに行く
など
間質性膀胱炎の原因
間質性膀胱炎の原因は、実は、まだはっきりとはわかっていません。いくつもの説があり、膀胱の粘膜を覆っている細胞の異常や、免疫系の異常などの説があります。
間質性膀胱炎の治療法
お薬による治療
抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤・抗うつ薬などを用います。また、膀胱の中に薬剤を入れる、膀胱内注入療法もあります。
トレーニングによる治療
膀胱訓練によって、機能の弱まった部位を鍛えて症状を軽くする方法もあります。
膀胱訓練
尿をなるべく我慢する訓練です。
はじめは、尿意を感じてから5~15分など短時間からはじめ、少しずつ排尿間隔を延長していきます。15~60分単位で排尿間隔を延長し、最終的には2〜3時間の排尿間隔を目指します。1度の排尿量が200~400ml程度溜められるのが理想です。
生活指導
間質性膀胱炎は生活習慣などによっても引き起こされる可能性があります。
食事指導や、過度なストレスを抱えていないか、ストレス緩和を目的とした指導も行なっております。
手術による治療
膀胱内の潰瘍が痛みの原因となっている場合は、潰瘍をレーザーや電気メスで焼く潰瘍焼灼術や、萎縮した膀胱を水圧で拡張する手術などがあります。
当クリニック内では手術をおこなっていないため、手術が必要な際は提携病院などをご案内します。
手術後
緩解/増悪を繰り返すこともあるため、手術や注射の治療を受けていただいた場合にも、複数回治療を受けていただく可能性もあります。
間質性膀胱炎の予防法
- 水分をたくさん取る
- 唐辛子や胡椒など、刺激のある食品を控える
- 膀胱訓練をおこなう